80%も下落!? コインチェックより酷いテザーショックって何だ?

テザーショック
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コインチェックの騒動もまだ先が見えない中、仮想通貨相場は激しい下落に見舞われています。これはコインチェックのせいではなく、アメリカから新たに報じられてきた疑惑が原因のようです。

テザー(Tether)社が発行するUSDTに疑惑が浮上

法定(フィアット)通貨に連動するUSDT

みなさんはUSDTという仮想通貨をご存じでしょうか?

日本の取引所だけを使っていてはなかなか目にすることはありませんが、海外の取引所では比較的ポピュラーです。USDTはその名のとおり、米ドル(USD)と完全同価値で連動するという性質を持っています。海外ではUSDTが基軸通貨の一つとして、仮想通貨の売買に使われています。
「普通にドルで買えばいいじゃん」とお思いでしょうが、日本ではすべて日本円で仮想通貨を購入できますが、海外では銀行から法定通貨を取引所に預けられない場合があります(国ごとのルールによるのでしょうが)。そんなときは、仮想通貨であるUSDTを入金することによって、米ドル建ての取引が可能になります。すべての仮想通貨が下落するような局面では、資金をいったんUSDTに替えておくことで、下落を回避できたりします。そんな意味で、重宝されているのがUSDTです。

このUSDTは、テザー(Tether)という会社が発行しています。米ドルと同価値なので、好き勝手に発行することはできません。顧客から預かった米ドルと同量だけUSDTを発行することによって、1:1の同価値を保っています。これは例えば、JRの電子マネーと似ています。JRはチャージされている電子マネーと同額の現金を保管していなければなりません。仮にJRが使い込んでしまったのに客は電子マネーで買い物ができてしまうとすると、いつの間にかお金が倍に増えていることになりますよね。しっかり1:1を保たないと、通貨自体が価値を失うことになるんです。つまり、USDTは暗号通貨というよりは、電子マネー的な性質が強い通貨となります。

テザー社が水増しでUSDTを発行していた疑惑

上の記事はアメリカで報じられたニュースに関するものですが、テザー社が顧客から預かっていた以上にUSDTを大量発行し、しかもそれが年末のビットコイン相場の急騰に関係していたというのです。この疑惑が本当ならば、テザー社は米ドルを確保するために大量のビットコインを売る必要があり、さらなる下落を招きます。

疑惑が本当ならば80%も下落する?

さらに上の記事によれば、以下のアナリストの予測が紹介されています。

懐疑的な行為が行われているとしたら、30~80%のビットコインの下落が予想されています。

30%と80%では大きな違いですが、多くの紹介記事では「80%下落!!」と大袈裟に書かれているのが目立ちます。

年末の急上昇時に、「60%は日本人が買っている」なんて言われていましたし、USDT建てで買っている日本人は少ないでしょうから、さすがに80%という数字はないと思います。
しかし、実体のない通貨による上昇に釣られて参戦してしまった人にとっては、相場から逃げ出すきっかけになるには十分でしょう。

コインチェックは顧客だけが損をすれば、世界的には影響ないのでしょう。しかし、テザーの疑惑は仮想通貨相場全体にとって大打撃です。泣きっ面に蜂状態で辛い相場が続きそうですね。

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